ピンポン玉問題という思考実験についてわかりやすく説明していきます。
ピンポン玉問題とは?
さっそくですが結論から。3行でまとめます。
- 1mの高さからピンポン玉を落下させる
- 地面に当たったピンポン玉は、半分の50cm跳ね返る
- 半分の半分を永遠に繰り返してもゼロにはならないため、ピンポン玉は永遠に跳ね返り続ける
ピンポン玉問題はいわゆる「無限・スーパータスク」の思考実験である
落下した高さの半分跳ね返るピンポン玉。1mからスタートさせると以下のように無限に続いていきます。
1mの半分は50cm。
50cmの半分は25cm。
25cmの半分は12.5cm。
12.5cmの半分は6.25cm。
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高さは低くなるものの、理論上はどこまでいっても永遠にゼロにはなりません。思考実験やパラドックスでよく出てくる「無限」の思考実験の一つです。
スーパータスクという呼ばれ方もあるみたいですね。
同じような有名な思考実験に「アキレスと亀」があります
同じように無限をテーマにしたものに「アキレスと亀」という有名な思考実験があります。次のような内容です。
アキレスというギリシャで足が速いことで有名な人がいます。その人と亀が100m走を行うことになりました。
そのままだとアキレスが圧勝するので亀にハンデをあげましょう。
亀は50m地点からスタートします。アキレスは亀を追い越すことができるでしょうか?
これも時間を細分化して考えるとピンポン玉問題と同じようなパラドックスに直面します。
地球とピンポン玉にリボンを巻く問題について
ここからは余談ですが「ピンポン玉問題」とグーグルで検索すると地球とピンポン玉にリボンを巻く問題がいくつかヒットします。
興味本位で読んでみたのですが面白かったです。
このサイトがわかりやすかったです。
https://wakaru-office.com/news/earth_ribbon/
数学的に計算で求められてしまうことですが、これも思考実験といえば思考実験ですね。
以上、ピンポン玉問題という思考実験についてでした。
西野はこういう理屈っぽいやつ、ひねくれてて好きです。